2004年2月2日 -小楢のテーブル(ラスティックツリーファニチュアー)-

今年初春に伐採した小楢を挽いて作ったテーブルです。
木の形状や枝ををそのまま生かして作った家具を、海外ではラスティックツリーファニチュアーと呼ぶようです。
参考までに以下。
http://www.smithindustries.com/

伐採時に半割した木の裏側をさらにスカーフカットしてます。
軽量化と脚を付けやすくするためです。

杉の気乾比重0.38に対して小楢は0.82同じ体積でも倍以上の重さ!
(Craftechメンバーは伐採時に体感済み)
その分、硬くてテーブル等に向いてます。
半割にする際使った自作のガイドです。
ガイドバーに装着しレールとなる角材に当ててカットしていきます。

墨付け不要でそこそこの平面が出ます。
(写真は別の材を加工してるとこ)
ブラッシングした状態。
まだ表面は粗い。

脚は電気ドリルで天板に穴を開け、同じ小楢の枝の先端削って突っ込んでます。
硬いのでチェンソーで荒く穴開けしてからドリル入れました。

ハンマーで叩き入れただけでも結構しっかりしてましたが、念の為ビス止めしてます。

天板を水平にするため、脚の設置面をカットします。
脚の下に咬ましモノ入れ、天板水平だしてスクライブします。

天板を電気カンナで仕上げます。
半割してから半年位経ってて表面は乾燥によりカマボコ状に盛り上がっていました。

本来家具用材は製材してから2年くらい天然乾燥させます。
その理由がよくわかりました。
さらに表面サンドペーパー120番で、次に240番で仕上げてから塗装。
健康塗料として有名なオスモを使います。
良い塗料ですが価格が高いのがネック。

塗装方法はメーカーの説明書見て頂ければわかると思います。
刷毛は写真のコテ刷毛使います。
オイルフィニッシュは素人でも失敗ないし仕上がりも木肌を生かした良い物となります。
(表面に塗膜を作らず木の呼吸を妨げない)
塗装後。
比較すれば一目瞭然ですね。
木目がくっきりと浮き立ってます。

外側の白太と芯の赤身がはっきりしてます。
ウ〜ン素晴らしい!

上の方の黒い部分は虫食いの跡です。
部分的にパテ生めしました。

伐採した小楢にはほとんど虫が入ってました。
綺麗に製材したら使えないけれど、このようにワイルドな家具にしてやると虫食いの部分も「味」として生かされます。
伐採から仕上がるまで、ほぼ1年経ちましたが十分に乾燥もでき、良いテーブルに生まれ変わりました。

その後
子供の遊び用テーブルにと思っていたのですが、部屋が狭くなるとのことで泣く泣く手放すことに。
Yahoo!オークションに出品したところ4100円で落札されました。
金額はいいんですが、思い入れがあったのでもう少し高く売れて欲しかった。。。
でも落札者のかたがとても気に入ってくれ「末永く使わせて頂きます」と評価頂いたので嬉しかったです!

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