2004年1月21日 -カービング研究vol1 栗田師匠から学んだこと-
ここでは師匠のカービングを実際に見たり、ログワークのお手伝いさせてもらって学んだ事を紹介します。
僕の解釈ですので、間違ってる内容もあると思います。
おかしい?と思うところあれば教えてください。

カービングを行う際には安全用具(チャップス等)を装着し怪我や事故には十分注意してください。
このページを参考にして怪我等をしても、当方は一切責任を負いません。
最初は講習会等指導者がいるところで始めることをお薦めします。


カワセミ

まず半分カットして残りの半分でカービングしてます。
理由を師匠に聞きました。

@芯をはずすことによって割れが防げる。

A丸のままでカービングするとどうしても左右対象になってしまい単調な作品となる。
 非対称にすることによって作品に動きや表情が出るそうです。

クマ

熊に関してはカットする手順が決まっていて入門にはうってつけですね。
僕のメモ書きですが公開します。

手順
@まず横からカットします。
 真ん中の絵のようになります。

A次に正面から刃を入れます。
 刃を入れた部分取り除くとおおまかなクマの輪郭が出てきます。

B顔の作り方
 バー先端を平たく当てるようにして顔を作ります。
 バーの当て方は絵を参考にしてください。
 キックバックにご注意!!

師匠からのワンポイトアドバイス!
耳の位置及び角度の取り方。
上から見た時おでこの斜めカットライン後ろから左右に約45度弱で丸く耳はつけると良いかな。
立ち気味の耳は狼や狐っぽくなってしまいます。


前にNHKの東栄町カービング番組でみた城所さんの手順とほぼ同じようです。
手順は早く正確に作る為に重要です。

カービングはじめた頃はチョコチョコ切っていってドンドン訳のわからない物体になっていった記憶があります(笑
大まかかな輪郭(全体)を決めから細部を仕上げましょう。

栗田師匠は頭の後ろを木そのまま残して木から顔出してるように見せるのと、手をかわいく付けてます。
ちょっとした工夫で作品が引き立つ、見習いたいところです。
刃の使い方

栗田師匠のカービング見てるとバー先端でブラッシングしてます。
簡単なように見えますが、真似してみるとカービングバーでもキックバックが起こります。
かなり難しいですが先でブラッシングをすると3次元の曲面が作れます。

僕と師匠のカービングを見比べて明らかなのは師匠の仕上がりはなめらかな3次元曲面が出来ている事です。
僕のような下手がやると何処か角々してしまいます。
初めて見たときは何故あの様な曲面がチェンソーで作れるのか不思議でした。

左の写真は目を彫ってるところです。
バー先端を利用して丸く彫っています。
出来上がった作品だけ見ると、チェンソーだけで仕上げたとはとても思えません。
ツリーハウス

カービングではありませんが、学ぶべきところが多いので紹介します。
このツリーハウスは丸のこやドリル等は使わずチェンソーのみで加工されてます。
皮むきもせず、墨付けもアバウトなので、それぞれの部材の長さがちがいます。 
きっちり揃えると長さの違いが現れてしまう。
全体をランダムで不揃いにすることで逆に統一感が出てますね。

この考え方は各部分部分にも徹底されています。
逆転の発想というのでしょうか。
勉強になります。

おまけ
鳥ができるまで。

TOPへ