チェンソー修理(だいちゃんオークション落札スチール024編)2004年3月16日

今回はだいちゃんからネタ提供して頂きました。ありがとうございます!!
ヤフオクで落札したスチール024を修理されたそうです

不具合・症状:
・吹け上がらない・アイドリングが異常に高い。
原因     :インパルスホースの割れによりエア吸い込み。
修理方法  :ホースを交換。
備考     :エンジン不調は原因を探す事が難しい!修理は推理とも言うらしい。
          さすがは元祖”修理屋だいちゃん”原因追及の手法は大変勉強になります。
関連情報  :ほぼ同じ024AVを大木さんも修理されてます。
          http://www.craftech.jp/chainsaw_kai_4.htm参考にどうぞ。
          このページにも大木さんの写真頂戴しました。ありがとうございました。
注意     このぺージを参考にしてチェンソーに不具合が起こっても当方は一切責任負いません。 

機種名  :スチール024AVEQ
製造年月日:1989年7月
排気量  :42.0cc
振動加速度:10.4m/sec2
重量   :4.5kg

この前落札したSTIHL024が低速不調でしたので修理してみました。

最初の状態
・エンジンはかかる
・吹け上がらない
・アイドリングが異常に高い

初見
・アイドルスクリュー(T)が異常に締めこんである
・H側、L側ともに燃料調整のスクリューの戻しが3回転以上
・カバーをあけるとアースラインがエンジンの放熱フィンに挟み込んであった
・エアクリーナーは綺麗
作業(その1)
・アイドルスクリュー(T)、燃料調整スクリュー(H、Lとも)を調整→H、Lとともに締め込み状態から1と1/8戻し。
アイドルスクリューは適当に戻した

・キャブオーバーホール(特に問題なし)←キャブオーバーホールはこちら参照
注)緑文字は塚原の書き込みですので。
・アースライン取り直し(Yラグ圧着、適当なネジ部へ一緒に固定)

ここでエンジンをかけてみると、上は回るようになったが、下がおかしい。
機体を暖めアイドルスクリューを調整するも低速が全く安定しない(ずいぶん回っているな、と思うと、勝手に回転が上下し、結局エンジンストールしてしまう)。

作業(その2)
・再度キャブを外し、キャブレターからクランクケースに伸びるホース(これはインパルスホースと言ってクランク室の正負圧を利用してキャブの燃料ポンプを動かしています。)を点検(コンプレッサでちょろちょろエアを送ってみる)→クランク側付け根にクラックあり(空気モレ)

・エンジン部分とハンドル〜燃料タンク部分を分割。写真参照
キャブからクランクまでを繋ぐホースのため、ここを外さないと作業不可

ゴムホースを交換、再組み立て

ここで再びエンジンをかけてみる。アイドリングは以前とは比較にならないレベルで落ち着いてきた。
しかしながら、まだ完全とはいえない状況(スチルの持病でもあるらしい)。
実用上差し支えないレベルにはなったので、このまま暫く使ってみることにする(しばらく寝ていたマシンは”動くこと”を忘れているしね〜)。

<余談>
初期型の024のため、チェンオイル量の調整ができません
(初期型には調整の機構がありません)。
ちょっとオイル量が多いのも気になります。
夏場、オイルの粘度が下がったら、相当タラタラきそうです。

チェンソープロショップ流庵

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