2004年9月28日 -カービング研究vol4 刃先の感覚-
カービングをしながら思った事などを脈絡もなく雑記的に書いてます。
それはおかしい?私はこうしている!等あればメールで教えてください。
カービングを行う際には安全用具(チャップス等)を装着し怪我や事故には十分注意してください。
このページを参考にして怪我等をしても、当方は一切責任を負いません。
最初は講習会等指導者がいるところで始めることをお薦めします。
いきなり、なんの画像か?と思われるかとおもいますが今年の東栄町全国大会での優勝作品のアップです。 上に見えてるのがウサギの耳で手前がお尻です。 驚いたのはその仕上げの美しさ! 全くササクレもなく美しい毛並みが表現されてます。 ササクレがないので木目も綺麗に現れてます。 カービングを初めて間もない頃、毛並みとはササクレをだたせば良いという勘違いをしていました。 美しい表面仕上げとはこのように綺麗な木目を出しつつ毛並みを表現することと教えてもらいました。 そこでこのような美しい仕上げをするにはどうすればよいのか?と言う疑問がわいてきます。 ズバリ作者に聞くのが一番はやい! 大会の宴会酔った勢いで太田さんに聞いてみました。 「刃先を斜めからあてながらザザザとやるんだ」 と教えてくれました。 身振り手振りを交えながら「ザザザ」とやってくれますがウーン難しい。 |
|
こちらは栗田師匠作のフクロウのとまってる木。 これも綺麗に木目をだしながら表面仕上げができてます。 シャープで美しいラインです。 またもや作者に質問。 このカットの仕方は東栄のディテーリング講習会で習ったとのこと。 「ななめから刃を当ててザッとやるんだよ」 と実際にカットを見せて貰いました。 ウーンわかったような気はするが。。。 |
|
上は私が東栄大会に向けて練習で彫っていた羽根の部分。 美しくないですね。 刃に勢いがない為とおもいます。 下は先日高槻で練習したとき”刃先を感じながら切る”コツが少しわかって仕上げが綺麗にいきました。 木目もだいぶ出ています。 コツはバー動かすタイミング・スピードとソーチェーンの回転数でしょうか。 回転数を上げながら刃を当てて刃先の掛かりを感じたら更に回転数を上げながらバーをおろす。 まさにザッという感じです。 言葉で表現するにはやはり難しいですね。 やはり実際にカットして会得するのが一番! 千葉大会で美しい仕上げをお見せできるようがんばります。 2004.9.29 早速反響がありました。 「”ザ”とか”ザザッ”とか言われても長嶋監督のアドバイスみたいで???」と言うお便り。 確かにそうですね(汗 諸先輩方で上手く表現できる方いらっしゃればアドバイス下さい。 私がもう少し補足するなら”常に切っていることを意識する”あくまでもカットして表現するのです。 これはもっと複雑なディテーリングにも共通します。 ささくれ立つのは”刃で木を砕いてる”ような状態であると思います。 切れていないのです。 別の要因で逆目ってのもありますが。 それはまた次回にでも。 |