2006年7月16日 -安富町イノシシ公開制作-

「桧でを彫刻をしてもらえないか?」
お話しを聞くと、自宅跡に立っていた桧がおもいもよらず倒されてしまい、心残りなのでなにかの形にして残したいとのこと。
残っていた桧は短い玉切りになってていて正直この長さでは厳しいかな?とも思いましたが、依頼者が青年期より共に歩んできた桧に対する並々ならぬ愛着も伝わってきたので出来映えはどうあれ精一杯彫ることにしました。
旧宍粟村の名にちなんでイノシシを彫ることになりました。

公開制作とのんびり構えていたのですが、現地(依頼者屋敷跡)に着いてみると沢山の方があつまっていて急遽すぐにデモをやることになりました。
チェンソーアートにこれだけ関心をもっていただいてるとは思いませんでした。

デモ後も「TVでは見たことがあったがまさか実際に見られるとは!とても嬉しい。」と言っていただけました。

途中スコールのような大雨が降られたりしながらも作品を完成させ土台の制作にかかる。
当初は3mの予定だったがベンチにも使えるよう4mに変更。

土台完成後イノシシを置いてみる。
あれやこれやと皆さんと話ししながら作業するのは楽しい。


ウリボウを間にはさむ案もありましたが、ウリボウは後ろからトコトコついてくるのが本当らしいです・・
皆さんもイノシシ親子と一緒にランチなんて如何でしょう?
現地は個人所有地ですが常時公共空間として開放されてます。

完成後「この作品で自分の気持ちに一つの区切りがつけられた。」と依頼者の言葉をいただき責任を果たせたとホッとした。
またひとつチェンソーアートで心を通じあうことができました。
ありがとうございました。



作品の設置場所は下記です。

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