チェンソーカービング使用道具(バー&マシン編)
注意:道具の購入・メンテに関しては自己の責任、判断で行ってください。
トラブル等に関して当方は一切責任負いません。
1.カービングバー
カービングバーのことならチェンソープロショップ流庵まで
カービングバーとはバー先端が極端に細くなったバーです。
通常のバーでは起こるキックバック(注1)が起こりません。
先端を使った細かいカットが可能です。
カービングには必需品です。
長さは12インチ(30cm)が一般的なようです。
上の写真はSUGIHARAと共立のカービングバー比較したものです。
USA仕様と国内仕様があり前者の方が先端が細い。
このバーが私の知る限りで一番先端が細いカービングバーです。
GB10インチと比較した写真です。
カービングの技術が向上してくるにつれディテールの表現も多くなりより先端の細いバーが欲しくなります。
私も最近入手して使用しましたが先端はもちろん胴も細いので隙間から彫るときなども大変やりやすい。
ただソーチェン、バー先共に極度の負担が掛かる為寿命は短いかもしれません。
バーの寿命は先端のステライトが摩耗で無くなったら終わりです。
2.ソーチェン
使用するソーチェンは25AP(1/4ピッチ)(注2)が望ましい。
カービングバーは先端のRがきついためソーチェーンにかなりの負担が掛かります。
GBバーに3/8ピッチのソーチェン使用していてチェンが切れたと言う話を聞きました。
3.カービング用チェンソー
カービングバーを装着するチェンソーは30cc〜40ccクラスが良いでしょう。
パワーはあまりなくて良いと思います。
むしろパワーがあると切り始めアクセルふかした時にバーが跳ね上がって切りづらい。
25AP刃が装着できる、スプロケットが1/4ピッチのものであること。
あとはカービングの際無理な姿勢で保持するので、なるべく軽量のものが良い。
ただし、極端に軽量の機種は燃料タンク容量も小さくなっているので注意が必要です。
カービング中、ひんぱんに給油しなければいけなくなるので。
使用上の注意
1.ソーチェンは緩めで
前述の通りバー先端に過度の負担が掛かるため緩めにしておく事をお薦めします。
ただし、緩すぎるとバー先端が偏摩耗する恐れがあります。
バー中央部のチェンをつまんで上に上げてドライブリンクが3つくらい見えるのが適当な張り加減です。
2.チェーンオイルは多めに
少しでもバー先端への負担軽減させるためです。
3.時々ソーチェンをチェックしましょう
ソーチェンがバーと当たる下側は摩擦ですり減ってきます。
特にSUGIHARAのように先端が細いバーはソーチェンに掛かる負担も相当なものです。
リベットの所まですり減ってしまうとそのうち切れてしまいます。
ただし、切れても本体スプロケットに巻き込まれますので自分の方に飛んでくることはありませんのでご安心ください。
注1.バー先端上端1/4のところに切削対象物が当たるとバーが上に弾かれる現象
注2.チェンソーの刃の間隔は狭い方から1/4、0.325、3/8の3種類があります。
2007年6月22日加筆訂正
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