プロビルダー栗田師匠やセルフビルドの先人にメールで教えて頂いたことをQ&Aで紹介します。
セルフビルドの際、参考にしてください。
皆さんありがとうございました。

質問 回答
ホゾの切り方
丸のこで切り込み入れて届かないところは手ノコで切る方法を少しやってみましたが、かなりの労力でした(汗
他の人からチェンソーである程度切って、ノミで仕上げたら? といわました。
しかし,1〜2ミリ残してノミで仕上げるのも難しいとおもうのでチェンソーでやるならギリギリまで切ってノミで修正くらいのほうが良いと考えますがどんなモンでしょうか?師匠の経験上では。
通常在来工法ではホゾはノコで切ったままが仕上がりになりますよね。 ノミは修正程度だったように思いますが。?
全体的な考え方としてはホゾホゾ穴はゆるめで柱梁組み上げた時点で多少動く程度にしておいて、垂直になる位置で筋交いを入れて固める方法でいいでしょうか?
ホゾホゾ穴をギチギチに作っても柱が垂直に立たない、あるいは柱梁が組めないような状況になりそうな気がします。(施工精度に自信がないので・・)
2006.9
そのような考え方でやるのでしたらチェンソーでラインを一発切りしましょう。
真剣勝負です。ホゾの墨の線上にバー、目を合わせていっきにカット。
不安でしたら半分までカットし裏返してもう半分をカットします。
墨に合わせた切りはじめがきっちり決まっていれば中間部分が気持ち失敗して細くなっても大丈夫です。要するにホゾ元の角部分の寸法を正確にカットしておけばガタツキは抑えられます。ホゾ先を少々細くして入りやすくする。
7cm×16cmのホゾを加工する場合7cmはゆるめでもOK、16cmをきつめに。
接する面が少ないので入りやすくガタツキが発生しない。
ホゾ穴が割れることもない。

チェンソーでの一発カットのポイント(上記アドバイスにしたがってやってみた感想)
・40ccくらいのチェンソーを使う。
あまり小型では木にパワー負けしてずれる。
・バーも35cm〜40cmくらいあったほうが墨線にあわせやすい。
但しチェンソーでの一発カットは腕に自信がないとお薦め出来る方法ではありません。

基本的な質問になりますが丸太芯を基準にして木口に十時の水平垂直のラインの出し方。
私はまずレベルで水平線引いてそのラインを基準にして差し金で直角だし垂直線だしてます。
他の参加者のやりかたみてるとレベルで垂直もだしてたのですが、どちらがいいのか疑問が沸きました。
どちらがやり方として正しいのでしょうか?
2006.9
理論的にはどちらでもOKですね。
ただ木口は線が引きにくいので初心者はずれる可能性があります。
差し金の場合水平線の合わせ方が若干ずれ、かつ垂直線を引く時に若干ずれたりすると誤差が大きく発生する可能性が高い。
その点レベルは押さえ易く垂直にセットして線を引けば誤差は線の引き方のみで済みます。
水平線、垂直線と言う事が必要と言う事です。
グルーブとノッチ部に断熱材入れられてましたっけ?
やっぱグラスウールですか。
完成まで雨ざらしで大丈夫かな・・とか不安があります。

2006.1
グラスウールをノッチとグルーブに詰めながらログを積み始めました。が、案の定、5段ほど積んだところで断熱材が水を吸っていることが発覚し、対応をあれこれ考え最終的には栗田師匠に相談したところ、「入れなくてもいいんじゃない」の一言で、結局すべて取り除いてしまいました。(あんちゅうさん
手前のログと奥のログはかなり高さが違うのです。
当初ログウォールの天端でレベル出そうと思ってましたが、レベルを出そうとするとかなり材をカットしなければいけません。
強度低下の問題もあるので柱の長さをそれぞれ変えて調整しようかと思ってるのですがどうでしょうか?
2006.1
柱の長さを変えて収める方が良いでしょう。
柱の長さの違いはさほど分からないので
結合部の強度と見た目のバランスを考えてもそのほうが良いと思います。
ノッチの上に柱がのる形になるのですが柱のホゾのサイズはどれくらいにしたらいいでしょうか?
2006.1
在来工法では通常断面積の1/3がホゾ穴ですね。
丸太の場合でしたら25cm径で6cm幅はOKだと思います。
ただし縦方向の幅は12cmではなく18cmにしてはいかがでしょう。
長さはノッチで半分カットされているので10cmになるのは仕方ないですね。
きっちりやるのであれば交差している下段のログにも6cm各のホゾ穴を開けて差し込む方法もあります。
別のしっかりさせるやり方としてはポスト部分にサドルノッチのようなスカーフを取りポストの納まり部分をスクライブする方法もあります。
九頭竜の艇庫の小屋組みポストがこの方法になっていたと思います。
これはポストがホゾ穴とサドル部分にかかるわけですからしっかりしますよ。