チェンソーの選び方・揃え方 2003年12月4日

チェンソーが必要になったとき、どの機種を買えば良いのかたいへん迷うと思います。
ここではログワークを中心としたチェンソー選び方・揃え方を紹介します。

カービング用はチェンソーカービング使用道具を参照ください。
本文は大ちゃんからのメールを元に編集・加筆させて頂きました。ありがとうございました。

初めてのチェンソー
最初の1台、もしくは1台だけということならば40ccクラスをお勧めします。

理由
1.適度な重さと出力

2.エンジン始動が比較的容易
  特にデコンプ(始動時減圧装置)付きの機種

30cc台のマシンでハーフカットや大径のログの玉切りは力不足、50ccクラスでは、重さももちろん、そのパワーに圧倒されて、コントロールすることが難しいと思われるからです。

具体的な機種としては
ハスク346XPやスチールMS260(026の後継機)になります。
上記機種はいわゆる「プローユース」と呼ばれるプロ用機種です。

ハスクやスチールのトップブランドでも「アマチュアユース」と呼ばれる安い機種は、同じ排気量でも出力(パワー)が落ちます。
また使用されてる部品や作りは耐久性能も劣るので注意が必要です。
薪割り程度に使用するなら問題ありませんが、ログワークではお薦め出来ません。

国内のメーカーでもプロユースに十分耐えうる機種はたくさんあります。
迷うようなことありましたらメール下さい。

2台目以降のチェンソー
40ccクラスの次に何が欲しいかは「ログワークをメインで楽しむ」か、あるいは「カービングをメインで楽しむか」によって変わってくるでしょう。
ログメインならば、50〜60ccクラスを選択、カービングメインなら30ccクラスを選択ということになるかと思います。

15ccおきに3台(30cc前後、45cc前後、60cc前後)あればカービング、ログワーク、伐採までオールマイティーにカバー出来ます。

大ちゃんのチェンソーコレクション
大ちゃん自身、趣味でそろえた(揃え過ぎ)の感は否めないと言ってますが、352+346+254の組み合わせはとても良いバランスですね。
でも一般的な丸太のサイズ(末口20cm〜30cm、元口30cm〜40cmクラス)であれば、ほとんどの作業を254でやってるとのこと。
大ちゃんの体格に合ってるんでしょうね。そんな機種に出会えれば1台でいいのかもしれませんね。
3台新品で揃えるとなると軽く30万円は超えるでしょうし(汗

機種 排気量 出力 本体重量 バー ソーチェン 主な使用目的
新ダイワ 352 35.2cc 2.5hp 4.0kg 12インチ(30cm)
カービングバー
25AP
(1/4)
カービング、および小細工、看板つくり。
ハスク 346XP 45cc 2.5 kW /
3.4 hp
4.8kg
15インチ(37.5cm
カービングバー
ハスク純正ゲージ1.4mm
(0.325)
小径ログでのログワーク、カービングの際の粗切り、曲線の窓加工。
ハスク 254XP 54.1cc  3.0kW /
4.1 hp
5.4kg 15インチ(37.5cmハード
16インチ(45cm
スプロケ
21BP
(0.325)
中径ログ(元口40cmくらいまで)でのログワーク、カービングの粗切り、棟木やポストの加工。ハスクを代表する名機。
STIHL 034AV 62cc 5.4kg 18インチ(45cm
ハードノーズ
オレゴン
ゲージ1.5mm
(0.325)
ハーフログ加工、シルログ加工、大径ログでのログワーク、伐採。
STIHL 038Magnum 72.2cc 3.6kw 6.6kg 20インチ(50cm
ハードノーズ
STIHL
1.6mm
(3/8)
ハーフログ加工、伐採、シダーシェイク加工。

塚ちゃんのチェンソーコレクション
欲張りなのでカービング、ログワーク、伐採まで、何でも出来る体制にしております。

機種 排気量 出力 本体重量 バー ソーチェン 主な使用目的
共立CSV3501 35.8cc 3.9kg 10インチ(25cm)
カービングバー
25AP
(1/4)
カービング、ほぞ・ほぞ穴加工。
ハスク242xp 42cc 21BP
(0.325)
ハスク 254XP 54.1cc 3.0kW /
4.1 hp
5.4kg 16インチ(45cm
スプロケ
21BP
(0.325)
ログワークからカービングまでオールマイティーに使うメインマシン
ハスク262XP 61.5cc 3.4kw/
4.7hp
5.8kg 18インチ(45cm)
ハードノーズ
21BP
(0.325)
ログワーク(半割等)、大径木伐採、製材、シェイク加工

カタログ性能表示項目のチェックポイント

排気量      :これは説明不要ですね。

出力 (パワー)
: 国産機種ではあまり表示されませんが出力は重要なチェックポイントです。
            排気量で比較するより、出力で比較したほうが良いと思います。
           高性能マシンとは小さい排気量で大きいパワー生み出す機種です。
           ハスクバーナーでは機種名の後にXP(ハイスピード高性能エンジン)を付けてます。 
           パワーウェイトレシオ(PWR)とは車重を馬力で割った数値です(W/P)。
本体乾燥重量 :作業性に深く関係します。当然軽い方がいいですね。
           6kgを越えるとログワークには厳しいです。伐採・玉切りや半割等の単純作業専用となります。
           初めてチェンソー扱う人は4〜5kgの機種お薦めします。

バー
       :これも作業性に深く関係しますが一言では説明できないので別ぺージ作成します。

ソーチェン    :同上 です。下段の(1/4)等の表示はチェーンピッチ表してます。

2004年3月8日加筆訂正

チェンソープロショップ流庵

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